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「住むように滞在する」飛騨高山で移住体験してきました。

こんにちは、南丹市胡麻のゲストハウスGOMAです。先日思い立って飛騨高山で移住体験してきました。
飛騨高山は古い街並みなどで知られた岐阜県中部の観光名所。上高地や乗鞍岳などハイキングの名所への玄関口としても有名です。
実は10年ほど前あるゲストハウスでフリアコ(宿のお仕事をしながら現地滞在を楽しむ)をしていました。今回、当時お世話になったゲストハウスとまるさんで『移住体験プラン』を企画されたのを知り、さっそく予約して移住体験をしてきました。

移住体験プラン紹介

こちらの企画はゲストハウスとまるさんの宿泊プランです。
▼2泊3日飛騨高山お試し移住プラン
プランはこちら
市から委嘱された「高山市移住コーディネーター」であるオーナーのしんごさんが街の紹介や移住相談、移住に使える制度を市の担当者さんから説明してもらえたりします。

ここで1点謝らなくてはいけないことがありまして。
移住プランとは別の4泊5日プランを予約しちゃったのです。移住プランとサービス内容が違いますが、移住体験の雰囲気は味わってもらえるのでぜひ参考にしてくださいね。
▼6月7月限定・いつもよりゆっくり滞在4泊プラン
プランはこちら

ゲストハウスとまるのラウンジ。壁に貼られた周辺案内で行き先を決めるゲストさんも。

 

宿泊施設:ゲストハウスとまる
住所 〒506-0026 岐阜県高山市花里町6丁目5
日時 2024年6月27日から同7月1日の4泊5日
人数 家族3名(うち1名未就学児)
お部屋 ドミトリーを貸切
宿泊料金 プラン限定価格 26,000円 (3名1室)
駐車場 事前予約1台あり

2013年ゲストハウスとまる前にて。小さかったはるくんは今中学生(!)

 

先述のとおり11年前に2ヶ月住んだことがあり、記憶は薄れているものの、土地勘や当時できた友人知人に会うことが叶いとても充実したものになりました。とりわけ移住体験の場合はその時に知り合った人が未来のキーパーソンになる可能性が高く、泊まる場所、出会う人は後々の暮らしを形作ってくれるといえます。

移住体験のチェックポイント

憧れの地に移住、気になる町で移住体験。体験したいことをピックアップしました。
・土地勘
・地域のコミュニティ
・街の便利さ(ライフスタイルに合いそうか)
・子育てや教育、医療関連情報(近くに救急病院、高校や大学がないことも)
・物件情報(都市と比較して手に入りにくい、古民家はなおさら)
そして外せないのが
・相性
相性は目に見えるものじゃないので、体験して肌で感じるところ。自分が歓迎されている(されていそう)と感じるのか、アウェイと取るのか、アウェイな感じからじっくり何度も訪れてゆっくりお互いの緊張を解いていくのか、それが相性です。
観光地ならハイシーズンとローシーズン、農村なら夏と冬に訪れてほしいです。
頼れる相談相手を3人見つけると移住のハードルが下がると言われていて、住んでからの満足度が上がります。そういう意味でお客さんとのコミュニケーションを大事にしているゲストハウスを拠点に移住体験をするのがベスト。地域情報に詳しくて、知り合いを紹介してくれたり、住んでからもお付き合いが続けられ、おすすめです。
では、続いて体験レポです。

事前準備

・高山〜飛騨で会えそうな友人知人にSNSで連絡を取って、会う約束をとる
・食事 自炊用に食材を小分けに準備(お米や好きなお茶、調味料)
・仕事 夫婦ともIT系のためPC2台
・遊び 夫と息子専用ゲーム機とディスプレイ

高山で会えた人たち(呼び名にしています)
・しんごさん、まどかさん、はるくん、さっちゃん@ゲストハウスとまる
・きっしー@地元出身の山ガール
・朝倉くん、よっちゃん家族@やわい屋
・結一くん、あゆみちゃん家族@〜結〜YU
・づーくん@山中(さんちゅう)和紙振興プロジェクト 飛騨市地域おこし協力隊
・ちえちゃん@和良の鍼灸師
・ひだマンデーで出会った皆様

移住体験レポート

1日目 高山到着

ゲストハウスとまるは高山駅から徒歩2分、古い町並は徒歩圏内の好立地

↓昼
保育園の息子をお迎えして京都を出発。高速道路は混むことなく夕方に『ゲストハウスとまる』にチェックイン。オーナーしんごさんに移住プランじゃなかったことを知らされ驚くが、気にしないことにする。送迎中のあゆみちゃんに息子の服などを譲り、お礼にと彼女の夫が経営するバー『〜結〜YU』でご馳走してもらえることに。楽しみがひとつ増えた瞬間。

ゲストハウスとまるラウンジ/息子(奥左)の服ははるくん(奥右)のおさがりで、あゆみちゃんの息子(手前)に渡った。

↓夕
夕飯の食材を国分寺『さとう』で買い出し。せっかくなので飛騨牛の何かしらを探しに。途中『麺屋しらかわ』を見ると、いつも通り「スープ売り切れ」の看板。何年も行ってないなぁ。
飛騨牛で焼肉ご飯にしました。

せっかくのなので飛騨牛をいただきます。奥はあげづけ(1回目)。

息子と夫がゲーム三昧の間に、一軒家BAR『〜結〜YU』でごちそうに。コロナ禍で休業した国分寺通りのお店がついに再開。いったん空っぽだったお店の内装をたった2週間仕上げたと聞き、結一さんの情熱は顕在だなとしみじみ。高山の友人でとびっきりエネルギーに満ちた人です。SNSに頼らずほぼ口コミでお店は大盛況。行かれる方は地元の果物やハーブ、お野菜を使ったカクテルをぜひお試しください。

〜結〜YU で気持ちよく日本酒をいただきました。大盛況だったので写真はこれのみ

2日目 朝風呂からやわい屋へ

↓朝
中心市街地からすこし離れた『臥龍の郷』で朝風呂。早朝から日帰り入浴ができる宿泊施設。大きい施設なので混雑を気にせず入れます。しかも朝は入浴料で朝食サービス。内容はトーストとコーヒー、ゆで卵。子供はジュース。また敷地内にコインランドリーがあって便利。JAF割引が使えて、未就学児無料の天国。
朝食食べたはずなのに『こびしや』でおにぎりなどを買い足し。宿にもどってリモートワーク。合間にコインランドリーで洗濯を済ませる。

臥龍の郷のサービス朝食。子供はジュースになります。

こびしやのころいも。(小さなじゃがいもを揚げて甘辛く炊いた郷土料理)

普段PC仕事なので旅先でもすぐに仕事ができます。

お天気は雨。暇を持て余した息子は、まどかさん提案でさっちゃんと昭和児童センターに連れて行ってもらう。県外者のスポット利用もできるとのことで一安心。

↓昼
高山市国府町にお出かけ。
ランチは『閃き堂』のカレー。この建物、お知り合いの建築家さんが手がけたこともあり、完成当初から行ってみたくて、今回は念願。扉を開けると予想以上の驚きの連発。SNS全盛の時代に「写真より実物」に感動。カレー美味しくて飛びました。世界観に圧倒されて写真はゼロ。
『やわい屋』ご夫婦訪問。店主の朝倉くんが開業準備をされていた頃にゲストハウスとまるのイベントで知り合ったのがきっかけ。当時は開業資金を貯めたり、いろいろ勉強を積み重ねておられました。開業から8年たった今年、本を執筆。『よくわからないままの民藝』(朝倉圭一著 作品社刊)出版を控えた前日に、家族総出でおじゃま。お二人がおもてなしは不得手と知るのは、帰宅して本を開いて知ることになる。

やわい屋/古民家を移築した住居兼用店舗、開業までの道のりは本に書かれてあります。

購入にあたり朝倉圭一氏本人がサインを入れてくれました。右にある箒を購入。

子供同士が仲良くなれたらと連れて行ったものの、まぁ次回に期待。以前頼んであった箒と器を購入。大量生産品と違って、人の手で作られたものは買う前はいつも割高だなぁと思うのに日常使い始めたら「おおっ」とその道具の良さに気づくのです。今回購入した箒もすでに「おおっ」を済ませました笑。
帰りにリサイクルショップ『サンタの倉庫』でミニスーパーファミコンを発見、即購入。宿で遊ぶツールを増やす男子2名。ASMO『SURUGAYA』で食材を追加購入。2階に無印があり、わたしが住む南丹市には無印が無いので嬉しくてお買い物。
↓夕
子供の体調不良で飲み会をキャンセル。大阪から郡上の高鷲に移住した友達に会う予定でした。
買った食材で飛騨牛ハンバーグをつくり、お家ごはん。

飛騨牛(入り)の手作りハンバーグとあげづけ(2回目)。

3日目 梅雨の晴れ間

↓朝
古い街並みと朝市と思ったらまどかさんが『ぽっぽ公園』で水遊びしようと誘ってくださり予定変更。梅雨の晴れ間でこの日は30度を超える暑さ。水遊びに、風船遊びに大はしゃぎ。子育て中であれば徒歩圏内にある公園は要チェックです!

児童館横のぽっぽ公園。奥のホテルと公園とのコントラストが!

『ダルマベーカリー』のパンを持ってきてくださったまどかさん

↓昼
午前中ダウンした夫の様子をみながら宿でお昼。こびしや(2回目)でころいもと鶏唐揚げとおにぎり。
夕方落ち着いてきたので一人ぶらりと念願の『Falò Coffee Brewers』へ。『古い町並み』を横断し。faloさんは去年ウッドフォーラムのイベントで見かけて以来行ってみようと思っていたカフェ。以前は京都のカフェにおられたという店主さん、穏やかな雰囲気に癒されます。お土産にお豆を購入したらWEEKENDERS COFFEE※のものでした。つまりそういうことです。(※京都のロースタリー)

写真が苦手なわたしでも映える写真が撮れました。

↓夜
のんびりしすぎて焼きそばが美味しい定食屋『ちとせ』が閉まっちゃったので、朝日通りをぶらついて決め切らず、閉店間際の『つづみ』に滑り込み。今回はじめての高山ラーメン。ここの中華そばは醤油味が濃くて、昔ながらの高山ラーメンが食べられます。しかも、メニューはラーメンのみ。お酒ありません、潔い。写真忘れた、潔い。

4日目 滞在のハイライト

盛りだくさんな1日に。
↓朝
この日も雨。

↓昼
地元出身の友人きっしーに会いに。飛騨の牧成舎さんを思い出し、ピザが食べたい口になりリクエスト。イタリアから輸入したピザ窯で焼かれた『serico』のピザは美味しくてリピート決定。地元にこんなお店あると嬉しいなぁ。

満腹のおなかを抱えつつ、飛騨市の焚火屋さんへ。こちらはいろんな体験ができる面白スポット。今回は天然たい焼きづくりとモナカ作り。他のお客様はあぶらえもちとコーヒー焙煎を。

途中、道の駅アルプ飛騨古川内の飛騨産直市『そやな』で買い物。お土産を買いそびれないようここで渋めのお土産をゲット。そこから山間の集落に沿って進み、秘湯荒城温泉『恵比須之湯』へ。温泉なので写真は控えますが、普通の観光じゃ満足しない方は絶対行ってほしい素朴で泉質のいい温泉です。わたしは古川経由ではなく丹生川経由の道が好きです。行けばわかります。

↓夕
とまるで交流イベント『ひだマンデー』でBBQ。いつもは月曜日開催ですがこの日は日曜日。まどかさんから事前にわたしたちが来るのにあわせて開催を決めてくださいました。感動です。
・飛騨牛のBBQ
・子供同士の遊び
・フォトマトぺゲーム
・黒部ゲストハウスから岩魚の差し入れなど多彩
・音信不通だったづーくんと奇跡の再会(飛騨市の地域おこし協力隊員)

手前のピザはフォカッチャ。トッピングはセットのサラダを自分で載せたのでこのメニューはありません。

焚火屋/たい焼きづくり体験。大人がサポートすれば子供も作れます。

恵比須之湯/秘湯の雰囲気抜群。地元のみなさんで運営しておられます。駐車場は道路渡って反対側にあります。

『ひだマンデー』は地元と宿泊者さんの交流イベント。今回で75回!(とまるFBからお借りしました)

フォトマトぺゲーム。右から二人目の男性がゲームデザイナーご本人(とまるFBからお借りしました)

飛騨河合の山中和紙(さんちゅう)で作られたキッズメジャーと制作者づーくん。

息子もゲストハウスとまるのキッズメジャーに刻ませていただきました。

5日目 荷物をまとめて帰路に

↓朝
大雨なので名物の朝市をあきらめ
コインラインドリーでたまった洗濯物をお洗濯。雨足が強くなるばかりなので予定を早めて出発し、ASMOのSURUGAYAでお土産買い出し。
↓昼
無事帰宅

移住体験を終えて

久しぶりに高山でゆっくり過ごしました。古い友人たちに「何しに来たん?」「富山とか出かけないの?」と聞かれて案外自分は出不精だと気づいたり、自分の好きな場所に家族ができてから一緒に行く楽しみを満喫したり、高山での時間はいつも良いものだなぁとじわじわ嬉しさが込み上げてきます。帰る日に息子が「明日保育園終わったらここ(高山)に来る。」と言うのも可愛くて、家族にとってもまた来たい場所になっているのが幸せです。いつか、子育てが終わったら高山に移住したり、拠点を持つのもいいなと思いながら移住体験を終えました。
実際に移住されるときは、土地の雰囲気、コミュニティ、病院や学校などのインフラを調べて、不動産関連の情報や手続きに進んでくださいね。その土地のペースにあわせてやわう(準備する)のが秘訣でしょうか。
わたしたちが営むゲストハウスgomaでも同じような企画を考えてみます。お楽しみに。

高山のみなさんお世話になりました。

おまけ:4泊5日で使ったお金
宿泊費/26,000円
食費/20,000円ほど ほぼ外食せず宿で自炊。ご当地食材を楽しんだのでけっこうかかりました。
お土産代/10,000円ほど おもに自宅用で食材やお酒が大半
サービス料/ランドリー代、温泉料金など
お買い物/やわい屋さんで生活の道具やうつわを購入
その他 高速道路代・ガソリン代

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